配偶者貸付とは?

1. 総量規制の例外とは?

総量規制とは、個人の貸し付けに対して設けられている規制で、貸金業者で借り入れをする場合には年収の3分の1までと決められています。
ただ、この総量規制には、除外や例外があります。
除外となる貸付では、総量規制の対象とはならないため、年収の3分の1の貸付の中には含まれません。
例外での貸し付けの場合には、すでに総量規制の対象の貸付が年収の3分の1を超えている場合でも、返済能力があると判断されると融資を受けることができます。
この例外の中には、配偶者の年収を合算して年収の3分の1まで融資が受けられる配偶者貸付が用意され、仕事をしていない専業主婦でも、貸金業者から融資を受けられる可能性があります。

2. 専業主婦の配偶者貸付による借入

消費者金融のような貸金業者では総量規制があるために、収入のない専業主婦では利用しにくい金融機関となっています。
しかし、この総量規制の例外として認められている配偶者貸付を利用することにより、専業主婦でも借入をすることは可能です。
仕事をしていないといっても、専業主婦の多くが家計を守るという大切な仕事をしていて、どうしても今月はお金を借りないとピンチを乗り切れないということもあります。
また、専業主婦は仕事をしている人と比べ、狭い世界で生活をしているということもありストレスがたまりやすく、たまには友人と旅行に行きたいと思う人もいるでしょう。
この配偶者貸付をうまく利用することにより、仕事をしていない専業主婦でも借入が可能となっています。

2-1. 夫婦の年収の合計の3分の1まで借入可

総量規制の例外としての配偶者貸付の特徴として、夫婦の年収の合計の3分の1まで借り入れが可能という点が挙げられます。
収入が少ない主婦でも、夫の年収と合算して融資が受けられるので、大きな金額の借り入れが可能となります。
専業主婦の場合には、自分に収入がないことから、借入は夫の年収次第ということになります。
しかし、専業主婦として生活している時点で夫にはある程度の年収があると考えられることから、思っている以上の融資が受けられる可能性があります。
この配偶者貸付が利用出来れば、少額の借入なら問題なく融資が受けられるとも考えられます。

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3. 配偶者貸付を利用するための条件

配偶者貸付を利用出来れば、専業主婦には利用しにくい金融機関である消費者金融でも融資は受けられることになります。
ただ、この配偶者貸付を利用するためには、いくつかの書類を提出することが条件となっています。
通常、少額の借入をする場合には、消費者金融では本人確認書類だけで申し込みを済ませることも出来るのですが、この配偶者貸付では、いくつもの書類を準備する必要があるのが難点とも言えます。
すべての書類を揃えないと審査を受けることが出来ないことから、配偶者貸付の利用を考えた時には、どのような書類が必要になるかをしっかりと確認する必要があります。

3-1. 年収を併せる相手が正式な夫婦であること

配偶者貸付を利用する場合の条件の一つが、収入を併せる相手が正式な夫婦であることです。
そのため、配偶者貸付を利用する場合には、正式な夫婦であることを示す書類を提出する必要があります。
この配偶者貸付を利用する場合には、この正式な夫婦であることを示すことは当然と考えられます。
この点を示す必要がないのなら、他人と年収を併せてお金を借りられることになってしまいます。
消費者金融で配偶者貸付を利用して借入をする場合には、配偶者に対しての書類がいくつか必要になることから、夫婦で協力してピンチを乗り切るという考えが必要になります。

3-2. 配偶者に安定した収入があること

もう一つの条件が、配偶者に安定した収入があることです。
特に専業主婦が利用する場合には、この点はとても重要です。
専業主婦として生活をしているといっても、夫の収入が不安定である場合には、返済能力が低いと判断され利用できない場合もあります。
定職につき、毎月安定した収入があると判断されることで、はじめて融資を受けることが出来ます。
これは、職業も重要になると考えられます。
金融機関では水商売などは安定した収入があると判断されないケースが多く、年収が多くても審査には不利に働きます。
公務員や大手企業に勤務していたり、一般企業でも勤続年数が長ければ安定した収入があると判断されます。

3-3. 配偶者の同意書が必要

この配偶者貸付では、配偶者の同意書が必要になります。
同意書が必要になることから、夫に内緒で借り入れは出来ないということです。
専業主婦がキャッシングや銀行カードローンなどの利用を考えた時には、夫には内緒で利用したいと考える人も多くいます。
しかし、総量規制の例外として認められている配偶者貸付を利用する場合には、夫の同意書は必ず必要になります。
この同意書にサインをするということは、夫の信用情報も確認することに同意することになるので、夫の信用情報によっては融資が受けられない場合もあります。
この配偶者貸付を利用する場合には、夫婦でしっかりと話し合って利用することが大切です。

3-4. 配偶者と婚姻関係を示す書類が必要

配偶者貸付を利用する条件に、年収を併せる相手が正式な夫婦であることが条件となっているため、この正式な夫婦であることを示す書類が必要となります。
利用を考えている人の中には、どんな書類が必要なのかと思う人もいるでしょうが、住民票や戸籍抄本で婚姻関係を示すことが出来ます。
これらの書類は役所に行けば入手できる書類です。
役所に行けば簡単に手に入れられるのですが、過去に消費者金融を利用したことがあるという人にとっては、とても面倒と感じる人もいるかもしれません。
しかし、配偶者貸付では婚姻関係を示す書類はとても重要になることから、利用する時には早めに揃えておくことをおすすめします。

3-5. 50万円超の借入には収入証明書が必要

総量規制では、1社からの借り入れが50万円以上の場合や、総額が100万円を超える場合には収入証明書が必要になります。
しかし、配偶者貸付ではこの収入証明書も提出する必要があります。
配偶者の収入証明書、婚姻関係を示す書類、配偶者の同意書のこの3点を揃えて提出することで、審査を受けることが出来ます。
配偶者の収入証明書として利用できる書類としては、源泉徴収票や2〜3か月分の給料明細書、自営業の人なら確定申告書などが収入証明書として使うことが出来ます。
このように、配偶者貸付を利用する場合には、通常の借入よりも多くの書類を提出する必要があります。

4. 実際には配偶者貸付で借りられない?

通常の借入よりも多くの書類を揃える必要があり、手続きが面倒な配偶者貸付ですが、どうしてもお金を用意する必要があるという人にとっては、ぜひ利用したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、この配偶者貸付を利用しようと思っても、多くの消費者金融が利用できないというのが現実です。
多くの書類が必要になることもあり、消費者金融としても手続きに時間がかかるため、多くがこの配偶者貸付を受け付けていません。
すべての消費者金融で利用できないということではなく、一部の消費者金融では利用できるところもあるのですが、手軽に利用できるというものではありません。

4-1. 大手消費者金融は採用していない場合が多い

消費者金融でお金を借りようと考えた時に、多くの人が大手消費者金融を思い浮かべるのではないでしょうか。
大手消費者金融はテレビでCMなどもしていることから、イメージもよく、多くの人が利用しています。
また、全国に自動契約機が設置されていて、利用しやすいというのも大手消費者金融の特徴です。
しかし、大手消費者金融のほとんどで、この配偶者貸付を採用していない場合が多く、現状では専業主婦が大手消費者金融ではお金を借りにくい状況となっています。
どうしても消費者金融で配偶者貸付を利用したいという時には、中小消費者金融で、この配偶者貸付を受け付けているところに申し込むしかありません。

4-2. 本人に多少なり安定した収入がなくては審査に通らない

大手消費者金融では、原則として申し込み者本人に安定した収入があることが条件となっています。
この安定した収入というのは、収入が多い少ないは基本的に関係ありません。
少ない収入でも安定した収入があれば、申し込むことは可能です。
大手消費者金融を利用する場合には、まずこの収入を得ることが重要です。
雇用形態も関係なく、パートやアルバイトなどでも毎月収入を得ることが出来ているのなら、十分借入が出来る可能性はあります。
外で働くのが難しいという人は、自宅で出来る内職でもはじめてみてはいかがでしょうか。
内職でも安定した収入が得ることが出来れば、大手消費者金融で借入をすることが出来ます。

4-3. 専業主婦でもOKな銀行カードローンを利用する

家事や育児が忙しくて仕事が出来ないという人は、専業主婦でも利用できる銀行カードローンがおすすめです。
銀行カードローンを利用すれば、消費者金融で利用できる配偶者貸付のような夫の同意書がなくても申し込むことが出来ます。
銀行カードローンの中には、本人確認書類だけで申し込みが出来るところもありますし、即日融資なども可能となっている銀行もあり、大手消費者金融と変わらないサービスを受けることが出来ます。
仕事をしていない専業主婦には、銀行はとても助けになる存在です。
総量規制が出来た今では、専業主婦が利用できる金融機関は銀行だけと考える必要もあるようです。